Google Analyticsを導入したら、しばらく放置してアクセスログをためます。
開設当初でアクセスが少ないホームページでも、1ヶ月もすれば多少のログはたまります。ログが少ない場合はもうちょっと様子見してください。
ユーザー、セッション、直帰率?この数字の意味は?
初めてGoogle Analyticsにアクセスすると、知らない単語がたくさん出てきます。
ユーザー?セッション?直帰率?セッション継続時間?などなど。簡単な用語集についてはこちらにもまとめてますので、合わせてご確認ください。
アクセス解析で分かる4つのこと。現状を知る第一歩はアクセスログの取得から。
ここでもいくつか代表的なものをおさらいしておきます。
最も基本的なレポート。Cookieによって判別された「ユニークなブラウザー」のカウント数です。1人のユーザーが同一のパソコンからSafariとChromeを使ってサイトを訪問した場合は2ユーザーとなります。
逆に、会社や家庭でひとつのブラウザーを共有して使っている場合は、サイトを訪問したユーザーが2人であっても、1ユーザーとカウントされます。
Google Analytics「ユーザー」メニューの「概要」には、標準で「New Visitor(新規ユーザー)」と「Returning Visitor(リピーター)」という円グラフが表示されています。
「New Visitor(新規ユーザー)」はサイトの新規ユーザーで、過去2年以内にサイトを訪問したことのないユーザーが分類されます。
「Returning Visitor(リピーター)」はサイトのリピーターで、過去2年以内にサイトを訪問したことがあるユーザーが分類されます。
ユニークなブラウザーのカウントであるユーザーに対して、ユーザーがページを表示するところからはじまる一連の操作が「セッション」です。一般的に「訪問」数のことです。ひとりの人間が同じブラウザーを使ってサイトを2回訪問したら、ユーザー数は1、セッション数は2、となります。違うブラウザーで1回ずつ訪問してもセッション数は2です。
セッションは数ある指標の中でも重要な指標です。直帰率、新規セッション率、ページ/セッション、コンバージョン率など、割り算で求める指標のほとんどがセッション数を母数としています。
1回のセッションは、ユーザーがサイトのページをブラウザーで表示した時に開始されます。その後、サイト内で他のページを見る(ページビューの発生)、Google Analyticsで計測対象となっているリンクをクリックする(イベントの送信)などの行動が30分間ないとセッションは終了します。日付が変わったり、訪問したキャンペーンが変わると新しいセッションが開始されます。
サイト内のページが表示された延べ数のこと。異なるページが表示された場合はもちろん、ブラウザーの「戻る」ボタンをクリックして再度同じページを表示した場合もカウントされます。ページを更新(リロード)しても1ページビューになります。
1セッション中に閲覧されたページビューの平均値です。ユーザーの回遊性を表す数値で大きいほうが望ましいですが、サイトのメニュー構造や操作方法が分かりにくく、ユーザーが迷子になっている場合も高くなるので一概に大きいほうがいいとも言い切れません。
あるレポート期間における全セッションのセッション時間を足し、それをセッション数で割ったもの。平均セッションsルウでは直帰したセッションが加わると大幅に低下します。直帰率が高いサイトは平均セッション時間も短くなる傾向があります。
直帰とは、1セッションで1ページビューしかない訪問のことです。「あるサイトを訪問して1ページ見たけど他のページは見なかった」というセッションのことです。「役に立ちそうなサイトだと思って訪問したが期待はずれだった」という、ユーザーを満足させられなかったという意味合いもあります。雑記ブログやなど1ページで完結しているページでは直帰率が高い傾向にあります。「そのページを読んで問題が解決した」という場合もあるので、ホームページやブログの内容によっては直帰率の高さは必ずしも悪いことではありません。
各数値の基準値
ホームページやブログの内容によって、各数値は変動しますが大まかな基準値を以下にまとめておきます。
指標 | 基準値 |
---|---|
セッション数 | 目標を達成するために必要なコンバージョンにより変動 (コンバージョン率を1%とすると目標反響数×100以上) |
コンバージョン率 | 1%以上 |
直帰率 | 60%以下(専門サイトの場合) |
平均ページビュー | 3ページ以上(専門サイトの場合) |
平均セッション時間 | 1分以上 |
新規セッション率 | 50%前後 |
問い合わせフォーム突入率 | 10%以上 |
フォーム完了率 | 10%以上 |
カート追加率 | 3%以上 |
カート完了率 | 35%以上 |
ホームページの目標とGoogle Analyticsの結果(現状)を比較することで、さまざまな課題を見つけることができます。
最初の頃はコンテンツが少ないため、なかなかアクセスも増えません。
そのため、Webサイト開設当初には30〜50ページほどのコンテンツを用意しておくと、アクセスも増えやすくなりますし、SNSでも告知して拡散されやすくなります。