「とにかく安くしたいんですけど…」
ホームページ制作を仕事にしてると、価格(制作費)をとにかく抑えたいというお客さんがたまにいらっしゃいます。
そういう方に限って、ホームページを作るときにどういう職種の人たちが関わっているのかを知らない場合が多いので、ここで一度まとめておきます。
ホームページ制作に必要な職種
一般的なホームページ制作会社(WEBデザイン会社)を例にすると、こんな人たちが制作に携わっています。
1.マネージャー
ホームページの全体を統括する人で、お客様と打ち合わせをしたり各担当者に指示を出して制作の進行具合やトラブルがないかを管理する役目。価格交渉なども行います。プロジェクトマネージャーとも呼ばれます。
2.ディレクター
制作業務全般を統括する人。小さな制作会社だとマネージャーと兼任することも多いです。
3.アナリスト(マーケター)
市場調査や競合の調査を担当する人です。Webマーケティングの知識が必要です。
4.デザイナー
ページ全体のデザイン(ユーザーインターフェース)やグラフィック、イラストを制作する人。
5.ライター
ホームページに掲載する文章を書く人。最近のSEOではコンテンツがとても重要になってきているので、検索上位表示を目指したい場合には特に力を入れたい職種です。
6.コーダー
HTMLとCSSでホームページを組み上げていく人。最近では、パソコン・タブレット・スマートフォンなどいろんな端末できれいに表示させる必要があるため、レスポンシブデザインで作ることが多いです。
7.プログラマー
システム設計やサーバーの設定を行います。また、コンテンツ内に動きをつけたり、細かな仕様のお問い合わせフォームを作る際にも特別なプログラムを使って実現します。
大きく分けてこの7つの職種の人たちがホームページに関わっています。
僕も以前、制作会社に勤めてたときは1〜6までを経験してきたので、大規模なサイトじゃなければ一人でも作り上げることはできるようにはなりました。(一人だとちょっと寂しいですけどね。)
とにかく安く抑えたいなら優先したいこと以外は捨てること
このように、ホームページ制作にはたくさんの人が関わっています。
それぞれが専門知識を持ち、誇りを持って仕事をしています。
そのため、普通のホームページを制作会社に依頼した場合、ページのボリュームによっては数十万円から数百万円ほどの予算が必要になります。
これまでの経験によると、「とにかく安くしたいんですけど…」というお客さんのだいたいの予算感は10〜20万円という方が多いです。
ちなみに、どんな感じのホームページを希望しているのか参考のサイトを教えてもらうと、画面に動きがついていたり、写真がものすごくきれいだったり、デザインやコンテンツ内容が優れているものが多かったりします。
ホームページを見れば、だいたいどれぐらいのお金がかかっているのか分かるので、その価格をお客さんに伝えるとほぼ100%の確率で「そんなにかかってるんですか!」と驚かれます。
ホームページに限らず、なんでもやりたいことが多くなればなるほど予算はそれに応じてかかってきます。10万円で作りたい場合は、制作会社に頼んでもせいぜい3ページほどしか作れません。しかもデザインもそれなりになってきますし、もちろん掲載する文章(コンテンツ)も自分で用意しなきゃいけません。
価格を抑えたいなら、優先したいことを一つに絞って、そこに集中するしかありません。予算10万円の場合は、ページ数は1ページにしてシンプルなデザインにして、文章に力を入れるぐらいでしょうか。
ホームページを運営するには、レンタルサーバーやドメイン費用もランニングコストとしてかかってくるので、それも合わせると10万円でできるのはそれぐらいです。
外注すると10万円かかっていたものが、ホームページ作成サービスを利用して自分で作る場合は、ランニングコストも含めて年間3万円程度で運営が可能です。
その代わり、あなたのスキルと時間が必要になってきます。
それと運営するノウハウも大切です。ホームページの目的を達成するには、いろんな試行錯誤が必要なので、それを自分でやっていく情熱と覚悟が決め手になってきます。
ホームページ制作料金については、こちらの記事に詳しくまとめてるので合わせて確認してみてください。