ホームページを制作するときは、「自社で作る」か「ホームページ制作会社に依頼する」、このどちらかになります。
ホームページの規模が小さい場合だと自社でWeb担当者を採用して作る場合もありますが、規模が大きくなると一人で作業するのはまず無理です。
その際は、担当者を増やすか、外注してホームページ制作会社に依頼することになります。
ホームページ制作会社は制作のプロ集団
ホームページに関して意識が低い経営者の場合、
- インターネットのことはよく分からない
- 仕事が忙しくてインターネットについて勉強する時間もない
- ホームページをどう運営するのか分からない
という理由から、つい制作会社に丸投げしてしまいがちになります。
ここで注意しなくてはいけないのが、ホームページ制作会社に丸投げすると「売れるホームページ」はできない、ということ。(「売れるホームページ」とは、ホームページを運営することによって得られるゴールのことです。会社の売り上げを上げるのか、アクセスを増やすのか、認知度を上げるのか、ブランディングするのか、など会社によって様々です。)
ホームページ制作会社は基本的にデザイン会社でもあります。より見栄えのいいもの、よりインパクトのあるものを作るのに長けた会社です。いわば、制作のプロ集団です。
「売れるホームページ」を作るプロ集団ではないんです。
制作会社はあなたのビジネスについてはど素人
最近ではデザインだけでなくコンテンツを重視して作るということを訴求ポイントにしてる制作会社も多いですが、基本的には御社のビジネスについては全くのど素人です。
ホームページは作れますが、あなたのビジネスに関しては何も分かっていません。
- お客様(ターゲット)は誰なのか
- 市場はどこなのか
- 何を売っているのか
- 商品やサービスを作る・取り扱うまでにどれだけの労力が必要なのか
- どこでどうやって売るのか
- 差別化ポイントはどこなのか
- 顧客はどれだけ満足しているのか
- 今後の展開はどう考えているのか
など、あなたのビジネスの一番大切な部分は知らないんです。
ビジネスのことが分からない人に丸投げするため、売上が上がらない(ゴールを達成できない)のは当然です。
ホームページ制作会社は住宅メーカー
例えば、ホームページ制作会社を実際の店舗に当てはめてみると、住宅メーカーだったり施工業者と言えます。
店舗の外観や店内のレイアウトをデザインして、素人では作れない素晴らしいデザインで仕上げてくれます。
ただ、一緒に店頭に立って商品やサービスを「売る」ことはできません。
会社運営で一番肝になるところ(コア・コンピタンス)なので、そこは任せることはなく、自社で行うと思います。外注にまかせること、自社で行うことをきっちりと線引きしているはずです。
だからホームページ制作会社に丸投げしてはダメなんです。
「ホームページは実店舗と同じなんだ」という認識を持っておくことが大切です。
会社全員の意識を統一したホームページにする
ホームページの内容と会社の営業戦略は同じにする必要があります。
例えば、営業マンがお客様に「うちはサポートが充実してますから安心ですよ」と話したとします。
お客様が後日、その内容を確認しようとホームページを確認したところ、「充実したサポート」について何も書かれていません。
お客様からしたら「この会社大丈夫か?」と不安にさせ、信用を失い、二度と問い合わせしてくれなくなる可能性が非常に高いです。
営業マンとホームページが一致してないとこういうことが起きてしまいます。
これを防ぐには、きちんとホームページ制作会社に全社員が共通の意識として持っている、「自社の強み」「営業戦略」「差別化ポイント」を伝え、これをどう見せていくのかをしっかり話し合うこと。
自社のビジネスを一番知っているのは社長であり、その社長の元で育った社員たちです。
ホームページ制作を外注するときは、丸投げせずに自社の中にホームページ担当者を置き、制作会社と自社のコンセンサスを取りながら進めていくのが不可欠です。
社員の意識向上の目的からも、ホームページが更新されたら社内メールなどで全員に周知するのも大切です。